論理を持った行動『文武二道』ということ
新しいものを学ぶ時、どうしても知識でいっぱいになって、「やってることと言ってることが違う」ということが多々あったりします。
行動できる人からみたら、知識ばかりをもって、頭でっかちになって行動しない人に対して、「何でやらないんだ、動かないんだ!」と思うでしょう。
逆に、知識を持っている人からみたら、「そんなにやみくもに動き回っても無駄を創るだけだ。しっかり原理をわかって動くことが必要だ」と思うでしょう。
そのお互いの考えが真向でぶつかってしまうのです。
武蔵は、次のように言っています。
【武士は文武二道といひて、二つの道を嗜む事、是道也。縦ひ此道ぶきようなりとも、武士たるものは、おのれおのれが分際程は、兵法をばつとむべき事なり。】
この部分を著者の齋藤孝さんの「超訳 宮本武蔵語録」では下記のように訳しています。
『自分の行く道の原理原則を求める「頭」を持ち、理詰めで事に当たらなければ、何も身につかない。力任せに闇雲にやるだけではダメなのだ。
能力の有無、得手・不得手は関係ない。「文武二道」の精神を持つことこそが重要である。』
知識を持つことは大事です。
でもそれを使って、いかに自分の生き方が変わるのか、その行動ができるのか、が重要です。
感覚で人との関係を創ったり、仕事をしたり、自分を感じたりすることも素晴らしい能力だと思います。
そこにあるメカニズムをみて、論理化できることで人との共有化が可能になります。
難しいからわからない、とその知識から遠のくのではなく、勉強をすることも大事です。
観術開発者のNoh Jesu氏は、
「理解できるまで“質問”をしてほしい。わかったら使って」
とよく言います。
理解できずに「信じ込む」ことも違います。しっかりと自分のものにしてほしいのです。
自分の生き方につなげてほしいのです。
「文武二道」。これからの生き方には必要な要素のように感じられます。
今の私にとって、重要な要素の1つとなっています。
全てに適応可能な「真理」を極める
今日から始業となる企業や学校もあったのではないでしょうか。
桜もキレイに咲いて、春の訪れを実感します。
4月になって、宮本武蔵の『五輪書』を通して、現代に使えるものを整理しています。
今日も【地之巻】からの抜粋。
武蔵は、剣の鍛錬から「道理」を得たとしています。
道の探究の先にあったのは「空」の心の状態であったということと興味深いことを残しています。
武蔵は、13歳で初めての勝負に勝利し、28-29歳まで60回以上戦って、一度も負けなしであったと記されています。
30歳過ぎてから、さらに兵法の道理を得ようと朝鍛夕錬に集中し、50歳になって兵法の道を得ることができたと言っています。
30~50歳の20年間、鍛錬に鍛錬を重ね、出会った「兵法の道」。
その修行から得られた武蔵の「道理」を心して受け取れという内容が要所要所に感じ取られます。
常に命がけの戦いの中、目的は勝つこと。中途半端な鍛錬ではないことが容易に想像できます。
その武蔵が得た「道理」について、今日は下記の文章を。
【なほもふかき道理を得んと、朝鍛夕錬してみれば、おのづから兵法の道にあふ事、我五十歳の比也。其より以来は、尋ね入るべき道なくして、光陰を送る。兵法の利にまかせて、諸芸・諸能の道となせば、万事において、我に師匠なし。】
1つの「道理・真理」を得たら、他の道を追究するとしても、師匠は要らない。つまり、究極の「道理・真理」を1つあれば、全てに生かすことができる、ということを齋藤孝さんは書いています。
武蔵は、剣の鍛錬を通して、悟っていったと言えます。
現代において、AIの台頭により、悟っていくことは、人間の集団知能の進化の方向として、自然の流れになっていきます。
その中で、しっかり日常で使っていくためには、武蔵の「五輪書」がとても役に立つと思います。
【武蔵は「『五輪書』にその普遍の利を書いた」と宣言しているので、どの道に取り組む人にとっても『五輪書』に学ぶところは多いと思う。単なる兵法書を超えた真理の書なのである。】(齋藤孝著「超訳 宮本武蔵語録」キノブックスより引用)
と書いています。
武蔵の悟った真理を読み取って、武蔵が伝え残したかった意志をも自分のものとして生きるヒントにしたいと思います。
【二刀流】で生きるために道具を持ちましょう
では、なぜ「二刀流」になったのかご存知ですか?
【我朝において、しるもしらぬも腰におぶ事、武士の道也。此二つの利をしらしめんために、二刀一流といふなり。】
基本、二種類の刀を腰につけ、使う場面でどちらの刀を使うかを判断するのだそう。
二本を持っておくのなら、2本とも使えばいいではないか、という発想とも伺えるようです。
ただ、刀を振りかざす時をイメージしてみたら、両手で一本の刀を扱っている姿が創意されないでしょうか。
そのくらい、扱いが難しいともとれるのですが、武蔵は片手で一本の刀を扱うことができるようになるためにかなりの鍛錬をしたのだと思います。
全ての戦いに勝利するためにー
常に持っておくものならば、それを同時に使っていきましょう。
それを観術では「5感覚」と「0感覚」の二刀流と言っています。
「5感覚」は、生まれてから自然に見たり聴いたりする感覚のことを指します。
それだけでは不十分です。
その5感覚から情報をキャッチして、脳で情報を処理して、判断することを繰り返す中で生まれる“観点”というものがあります。
その“観点”には
①みんな持っている
②みんな違う(異質)
③一緒にしても問題
④不完全
⑤にも関わらず無意識で「自分が絶対正しい」と思っている
という特徴があります。
なので、その“観点”の問題によって、多くの摩擦衝突などの多様な問題が生み出されているのです。
その問題を解決するための道具が「0感覚」になるのです。
でも、「0感覚」を持つことがゴールではありません。
「0感覚」 で生まれる問題を解決できる道具が「5感覚」でもあるのです。
なので、その両方を自由に使うことができるようになること。
それが、私たちの「二刀流」の生き方なのです。
まず、「0感覚」の道具を持っていない人はもつことから始めましょう。
それは『認識セミナー』で得ることができますよ。
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一をもつて万を知るべし
4月になりました。
新年度、新たな出会いもたくさんあります。
新しいことにチャレンジすることもあると思います。
今までとは違う環境に入る人もいると思います。
ドキドキ、わくわくの新年度。
新しい出会いを楽しんでいきましょう。
新しいスタートを迎えるために新しいスタートを創っていく
今年もこの季節がきたなと感じるもの発見です。
やはり出会えると嬉しいです。
そう、桜。
そして、明日から4月の始まり。
しっかりと3月、年度を完了させて、明日からの新年度をスタートさせていこうと思います。
今年の新年度はいつもと違うスタートとなるように…
いつものと違うスタートにするために…
仕事の効率化と頭の中の棚卸しの方法
様々なことを管理していると様々な案件がでてきます。
1つ1つを対応していく必要はあるのですが、一度にできることは1つです。
選択と放棄が常にあるのです。
効率よく仕事をするために必要なことです。
その選択と放棄をするために必要な要素が“優先順位”になります。
そのやり方などはたくさんあります。
ちなみに私は、タスクを全部出して、それらを以下に分類します。
①緊急かつ重要
②緊急だけど重要ではない
③緊急ではないけど重要
④緊急ではなく重要でもない
上記に分けて、早く終わるものからやっていきます。
ここで大切なのは、④番を取り入れられるかどうかです。
急ぎでもないし、重要でもないものは仕事とは言わないように思いますが、効率を上げるためには大切なのは要素だと私は思っています。
勉強する時にも適度な休憩がいいように、仕事にも適度な④番のようなものも必要です。
頭の中を常に整理整頓しておくためには、自分の良い悪いで判断しないことです。
断捨離も同様で、全部一旦だしてみることが一番最初に必要なことです。
その中で、ルールを決めて秩序を創って戻していきます。
頭の中の考えも同様です。
欲しい時に取り出すことができるように、常にすっきりさせておくことが重要です。
仕事の効率化ともつながります。
仕事を何から手をつけたらいいかわからない人は、ぜひ参考にためしてみてくださいね。
新しい季節、頭の中の棚卸しをしてみてはいかがですか
世界という海に泳ぐ個人という魚は海をも創っている
今からの時代、個人事業主という企業形態が主流になってくるのは時間の問題だと思います。
その形態になり、どんなもので差別性を創っていくのか、というのも大切なポイントになってきます。
モノや商品を扱うこともあるでしょう。
サービスを提供することもあるでしょう。
教育コンテンツを扱うこともあるでしょう。
その中でも特に重要だと思うことは、その個人で頑張れる環境を国が応援してくれることだと思うのです。
ビルゲイツがなぜ、あのような成功を収めることができたのか。
それは、アメリカという国の環境が大きかったのです。
アメリカという国は、誰がみても世界をリードしている国です。
その国の環境で、「これは」と思うものに関して、予算等バックアップして新しい経済の流れを応援しているのです。
それで、今ではIT経済に関してはアメリカがリードし続けています。
そして、世界中がITで経済の勝負をしています。
その中でも今はソフトウエアの勝負をしている中、日本ではまだハードウェアで戦おうとしている現状なのではないでしょうか。
日本がもっと世界にチャレンジする勇気があれば、新しいものが出た時に応援する環境があれば、直ぐにでも世界に日本から発信できるものは創られると思うのです。
世界という海に泳ぐ日本というお魚。
日本という海に泳ぐ個人事業主というお魚。
個人がいかに元気にやる気で生きられるような環境にすることがその海は元気になっていくと思います。
この時代はどこをみても希望がみえにくい世界になっています。
その希望の一光となり得るものがあるのであれば、その一光にかけてみる価値は十分にあるように思います。
今の時代、社会という海を創っているお魚の立場である個人個人という点では誰もが同等の立場であるのだから。
本気で未来のことを考え、新しい社会を創っていこうと思えば、海とお魚の両方が同時に変わることが必要だと思うのです。
そんな『自らが創っている』という生き方ができる国を創っていければ、世界のモデルになることは当然のことのように思います。
2020年、わざわざ世界中の人が知っている“東京”という地でオリンピックを開催するのであれば、日本オリジナルの世界に発信できるものが必要です。
その準備となれるよう、考え発信していきたいと思います。
日本がここで終わってしまう国の中に入らないようにするために。