Creative of Zero Space

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存在させている“みえない背景”にスポットを当てて書いていきたいと思います!

更に強く大きく前進するための“包越”

3.11の震災後に様々な活動をされているミュージシャンの方がいらっしゃいます。

その中でよく目にとまるのが“小林武志”さんです。

今朝のあるニュースで目に留まったものがあったので備忘も兼ねて記録しようと思います。

 

下記は、03.24のJ-WAVE NEWS『小林武史、次期ナビゲーター姜尚中と“戸惑い”を語る』より抜粋したものです。

J-WAVE日曜22時からの番組「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:小林武史)。

東日本大震災と向き合い未来へつなぐバトンについて考えるこの番組。

3月19日(日)のオンエアでは、この日で1年間ナビゲーターを務めてきた小林武史の出演が最後ということで、4月からの新ナビゲーターをゲストに招きました。 

 
新ナビゲーターを務めるのは、被災地を取材した作品を発表し、故郷である熊本を襲った熊本地震を現地で体験しその後も見つめ続けている、政治学者の姜尚中さんです。
 
「さまざまな戸惑いの向こう側に隠れているもの」をテーマにお届けしたこの日は、番組スタッフが福島県相馬市浪江町で取材した現地の方のインタビューを聞き、小林と姜さんが感じたことをトークしていました。
 
今回のテーマについて語り始める小林。「詩的すぎたかな」としつつも「強い力の動きからどうしても弾かれたりこぼれてしまったりするような繊細な物の中に…もしくは経済の光がピカピカ当たるところから影になるようなもの中にちゃんと命は宿っているし、むしろ本質的な物っていうのはそういうところの方が感じられることもたくさんある」とのこと。
 
そして「弱い立場に僕自身が、かわいそうとかそういうことじゃなく、興味深いことがたくさんあるので…音楽をやっていても強いメッセージとか、強いパッションで動かされている音じゃないものの中に、生き物の動きを感じたりするんです。僕はやっぱりそういうものを大切にしてこそ、命のある世界だと思うんですよね」と続けていました。
 
これを聞き、姜さんは「小林さんは僕よりひと回り年代が違うかもしれませんが、そういう感性を僕が若い頃から持っていれば、自分がもっと変わったんじゃないかな」と同意していました。強い世界で「より早く・より強く・より大きく」と、自分も強くなければいけないという時代に刷り込みを受けた世代で育ったと言う姜さんは、「『忘れたものは何なのか』ということを還暦に近いときに東日本大震災で思い知らされた」と自らの半生と日本の時代を振り返っていました。
 
姜さんによると、光を求めて、東京に憧れ地方から人々が集まってきていた状況に限界が来て、それでも無理矢理に続けていたときに震災が起きたのだとか。「そう考えると、小林さんが言っていたように“戸惑い”ということ、1回立ち止まること、そうした目に見えないものに大切なものがあるんじゃないか」と、今回のテーマになぞらえながら自らの考えを話します。
(後略)

 

現象の中にある見えない本質の部分にフォーカスをすること、とても重要なことだと思います。

更に強くなるために、変化するために今までを全て抱きしめて包んで一緒に超えていく“包越”というNohさんの言葉を思い出しました。

 

この『さまざまな戸惑いの向こう側に隠れているもの』というテーマの奥深さに愛を感じました。