Creative of Zero Space

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存在させている“みえない背景”にスポットを当てて書いていきたいと思います!

全体の関係性を整理するフレームワークとして使える「五行説」

金曜日からシリーズで整理している“漢方”について、今日は『五行説』について整理していきます。

こちらも、中国古来からの自然観で、

・万物は関連する5つの要素から成り立っていて

・5種類要素はお互いに助け合い、影響し合っている

という考え方です。

 

五行説』の5つの要素とは、木・火・土・金・水の5つで、それぞれの特性は下記のイメージから整理されるそうです。

・木:樹木が枝を伸ばし葉が茂るように、絶えず力を尽くして上へ外へと広がっていくイメージ。特性を「成長発展、のびやか、円滑」と整理。

・火:炎が上を向き、熱や光を発しながら、空気の上昇や流動を引き起こすイメージ。特性を「炎上、発熱」と整理。

・土:万物を生み出し、育て養う大地のイメージ。土は万物を受け入れて納め、形を変えて大地を豊かにする。特性を「養育、受納、変化」と整理。

・金:金属の固く冷たく他を寄せ付けない清潔なイメージ。特性を「清涼、清潔」と整理。

・水:水が下に向かって流れ、物を濡らして潤すイメージ。冷たく火を消す力がある。特性を「寒湿、下行、滋潤」と整理。

 

上記の特性から、五行間には、お互いを活かしあう「相生関係」とお互いを殺しあう「相克関係」があります。

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ちなみに、『観術』でもこの五行説は、空間的な整理をする時に使ったりもします。

上部構造と下部構造の関係性が見やすいので、この五行に当てはめて、上部構造に当たるものが何か、その更に上部構造になるものは何か、によって、戦略を立てる時のフレームとして使いやすいと思います。

 

木→火、火→土、土→金、金→水、水→木の関係が活かしあう関係の「相生関係」

木→土、土→水、水→火、火→金、金→木の関係が殺しあう関係の「相克関係」

 

その特性に臓器や感覚や味、色などを当てはめて、症状や関係をみていきます。

それについては、また明日整理していきます。

 

※内容に関しては、㈱実業之日本社出版の「薬膳・漢方検定公式テキスト」より一部引用させていただいています。