脳の機能、観点があるから出会える“桜”
この時期、お店に並んでよく見かけるのは、「桜」の文字の書かれたスイーツを始めとする食品の数々です。
私は、この「桜」の餡やクリームが大好きで、ついつい手に取ってしまいます。
本当に桜の花の塩漬けを使用しているものや、桜の葉をつかっているもの、実際に桜の木のエキスを使用しているものがあると思いますが、中には「桜“風味”」というものもあります。
桜の味をする大元は入っていなくても、桜の味を感じることができるのは、人間の脳の機能、観点によるものです。
人間の脳の機能、観点には、
①部分だけをとって認識する
②違いだけをとって認識する
③過去のイメージとつなげて認識する
④有限化させて認識する
というものがあります。
上記③の観点で、過去に嗅いだことのある匂い、味わったことがある味、が記憶されて、そのイメージが瞬時に想起させ、今目の前にあるものとつなげて認識しているのです。
科学的に匂いや味を再現させ、さも中にそのものが使用されているような感覚になるのです。
フレグランスなどが流行っていますが、その中にお花や森林や果実は入っていないのです。その香りにそっくりな香りを再現して創っているのです。
脳の機能、観点があるから出会うことができる“香り”。
他の感覚も同様に脳の機能、観点によって、現実に“在る”ように感じることができているのです。
脳の機能、観点から自由になった時に、脳のアートを錯覚を楽しむことができるようになるのです。
この時期に出会える“桜”。
5感覚フルに使って出会いたいと思います。