リーダーシップに必須となる“大前提”とは
早いもので、GWに入りますね。
長期のお休み、どのような時間をお過ごしになるでしょうか。
せっかくのまとまったお休み。
旅行に行って、ゆっくりと充電期間に充てる方もいるでしょうし、
読みたいと思っていた本を読まれる方もいらっしゃるでしょう。
また、学びたかったセミナーや講座に参加して、勉強される方もいるかもしれません。
有意義なお休みをお過ごしください。
ちなみに私は、まとまったお休みは長期研修のスタッフとして、韓国に行くことがここ2~3年の行事になっております…
出会いも、学びも、充電も全て含まれる有意義な時間の使い方をさせていただいています。
15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修やイベントに携わらせていただいて来ました。
そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学んで創ってきました。
一般的にLeadershipに必要な要素等、調べてみると興味深いこと、おもしろそうな情報がたくさんあがっていますね。
様々な立場でLeadershipを取られた方や研究されている方がいらっしゃると思います。
その中で、一番多く挙げられていることは、
【決断力】
でした。
必要ですよね。
決断するためにどんな材料が必要なのか。
決断するために何を得ればいいのか。
決断できることとは。
自分の思うままに決断して、みんながついてこないことはないですか?
自分の決定に従わせることで、みんなのMotivationが下がることはないですか?
自分の決断通りにみんなが動いてくれますか?
自分の決断でみんなが楽しんで一緒に実行してくれていますか?
自分の決断で自分が楽しめていますか?
どんな決断ができることが正解なのか―。
正解を探していませんか?
私は決断をするために必要な大前提があると思っています。
それは、
決断するために必要な要素・観点が揃えられることです。
あらゆる角度からの観点が必要です。
五行の相生相剋でみた時に、必ず5つの観点があるのです。
1つの観点が生まれる
その観点に対して、バックアップ(生か)してくれる観点
その観点を引っ張ってくれる観点
その観点を剋する観点
その観点により剋される観点
少なくともその5つの観点から多様な決断をするための要素を揃えることが必要だと思います。
その要素をどこで出すのか、ということが出てきます。
それは、メンバーでディスカッションして出すことです。
あるプロジェクトに対して、そこに向かう姿勢態度をいかに均一にするのか、が実は一番重要な最初の設定です。
決断する前にそのプロジェクトに向かう意志を均一化させられことが一番重要な要素であると思うのです。
そのことを創るために、リーダーなら必ず知らなければならない大前提があるのです。
何だと思いますか?
この大前提がわかっている状態とわからずにLeadershipをとる状態では、雲泥の差があるくらい重要な要素です。
これがわかっていないと、1つのプロジェクトに向かう意志や姿勢・態度を均一化にすることは無理だと思うのです。
その要素とは…。
人間は「観点・判断基準」を持っているということ。
その「観点」にも深さがありますが、今回も前に書きましたが「5つの観点・判断基準の特徴」で整理をしていきます。
「5つの観点の特徴」とは
①誰もが持っている
②みんなバラバラ(異質性)
③一緒にしても問題
④不完全
⑤にもかかわらず無意識で「自分が正しい」と思い込んでいる
というものです。
①「観点・判断基準」は誰もが持っています。持っていない人はいないのです。
この観点が創られる過程をみれば、自分が知らない間に創られることがほとんどなので、自分がどんな「観点・判断基準」を持っているのかわからない、持っているという自覚がない方が多いのです。
②そして、この「観点・判断基準」はみんな違うのです。
例え、双子だとしても同じではないのです。
観点が創られる背景を知れば、気づかれると思いますが、みんな違う環境や情報、データを食べて考えや感情を生み出しています。
そのことが一人ひとりの「観点・判断基準」を創る材料にもなっています。
なので、逆にみれば、これが個性でもあるのです。
③みんなバラバラだから、意見の食い違い、衝突が起こります。
「何で、わからないの?」「何で起こっているの?」「何で…?」と相手ができないことはありませんか?
この状況が1つのプロジェクトを遂行していくのに邪魔になるのです。
なので、それを何とかするためにリーダーの権威である「意思決定」が重要になります。
無理矢理その決定に従わせていく。それが、今までの歴史のリーダーがやってきたことなのです。
このバラバラな観点・判断基準を何とかしたい、ということで従わせて問題を解決したようにみせてきたのです。
ですが、このやり方では、前述した「決定のための材料」を出す観点が生まれないのです。
無限大の観点をOutputするためには、この観点を活かすことです。
このバラバラの観点・判断基準を何とか一つに向かわせるように頑張ってきた結果、メンバーのMotivationやcreativityを奪ってきてしまったのです。
④そもそもこの「観点・判断基準」は不完全なのです。
なぜならば、その「観点・判断基準」を創るための情報を引っ張る5感覚、情報を処理して、出力している脳の仕組みが完全なものではないからです。
こちらは、既に脳科学の世界でも言われています。
いかにあいまいなものなのか。
脳の特徴に関しては、こちらの動画をご参照ください。
⑤そんな①~④の状態にもかかわらず、“無意識で”「自分は絶対正しい」と思い込んでしまっているのが人間なのです。
なので、いつも相手を責める。自分を責める。そのことを繰り返しするしかないのです。
どのように「観点・判断基準」が生み出されているのかわからないから、自分も知らない間に自分の「観点・判断基準」に振り回されて、感情が上下してしますのです。
まずは、リーダー自ら、自分の「観点・判断基準」に気づくことが重要です。
そして、リーダーなら、その「観点・判断基準」がどのように生まれているのかという仕組みを知ることが必要です。
仕組みを通して、メンバーを理解し、メンバーに「観点・判断基準」のことを気づかせていくことが必要です。
しかし、「観点・判断基準」があることを知るだけでは不十分なのです。
アインシュタイン博士も言っています。
『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』
(アインシュタイン150の言葉より)
その「観点・判断基準」が生み出された同次元では、本当の問題解決はできないのです。
それよりも上昇した次元で物事をみることができる「観点」をもつことが、これからのリーダーには必須条件になっていきます。
一先ずは、「観点・判断基準」とは何か。どのように創られるのか。なぜ必要なのか。
そのことを知らなければ始まりません。
今からの時代は誰もがLeadershipを取れることが重要になってきます。
誰もが知るべき「観点・判断基準」の問題だと私は捉えています。
今まで人とうまくいかない経験をお持ちの方は、ぜひ、新たな視点から自分の能力開発をしていただくことをお勧めします。
興味を持って、知りたいと思った方は、こちらのセミナーをお勧めいたします。
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