Creative of Zero Space

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存在させている“みえない背景”にスポットを当てて書いていきたいと思います!

全てに適応可能な「真理」を極める

今日から始業となる企業や学校もあったのではないでしょうか。

桜もキレイに咲いて、春の訪れを実感します。

 

4月になって、宮本武蔵の『五輪書』を通して、現代に使えるものを整理しています。

今日も【地之巻】からの抜粋。

武蔵は、剣の鍛錬から「道理」を得たとしています。

道の探究の先にあったのは「空」の心の状態であったということと興味深いことを残しています。

 

武蔵は、13歳で初めての勝負に勝利し、28-29歳まで60回以上戦って、一度も負けなしであったと記されています。

30歳過ぎてから、さらに兵法の道理を得ようと朝鍛夕錬に集中し、50歳になって兵法の道を得ることができたと言っています。

30~50歳の20年間、鍛錬に鍛錬を重ね、出会った「兵法の道」。

その修行から得られた武蔵の「道理」を心して受け取れという内容が要所要所に感じ取られます。

常に命がけの戦いの中、目的は勝つこと。中途半端な鍛錬ではないことが容易に想像できます。

 

その武蔵が得た「道理」について、今日は下記の文章を。

 

なほもふかき道理を得んと、朝鍛夕錬してみれば、おのづから兵法の道にあふ事、我五十歳の比也。其より以来は、尋ね入るべき道なくして、光陰を送る。兵法の利にまかせて、諸芸・諸能の道となせば、万事において、我に師匠なし。

 

1つの「道理・真理」を得たら、他の道を追究するとしても、師匠は要らない。つまり、究極の「道理・真理」を1つあれば、全てに生かすことができる、ということを齋藤孝さんは書いています。

 

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武蔵は、剣の鍛錬を通して、悟っていったと言えます。

現代において、AIの台頭により、悟っていくことは、人間の集団知能の進化の方向として、自然の流れになっていきます。

その中で、しっかり日常で使っていくためには、武蔵の「五輪書」がとても役に立つと思います。

 

宮本武蔵語録』という本を書かれている齋藤孝さんは、

【武蔵は「『五輪書』にその普遍の利を書いた」と宣言しているので、どの道に取り組む人にとっても『五輪書』に学ぶところは多いと思う。単なる兵法書を超えた真理の書なのである。】(齋藤孝著「超訳 宮本武蔵語録」キノブックスより引用)

と書いています。

 

武蔵の悟った真理を読み取って、武蔵が伝え残したかった意志をも自分のものとして生きるヒントにしたいと思います。