私たちは、宇宙は1つで、誰もが同じ場面をみていると思ってきました。
全く同じ画面をみて共有していると思ってきました。
全く同じ映画をみて共有できていると思ってきました。
だけど、本当は全く同じものを共有することはできていないのです。
同じ映画を観ても「面白い」と感じる人もいれば、「くだらない」と思う人もいます。
同じ音楽を聴いても「このメロディーが好き」と思う人もいれば「単調で嫌い」と思う人もいます。
同じ食事をしても「物足りない」と感じる人もいれば「味が濃すぎる」と感じる人もいます。
私たちは、普段同じことをしているから、同じように感じ、同じものを共有していると無意識で思ってしまっています。
事実と思い込みの区別もできず、相手がわかってくれない、わかりあうことができない、というあきらめや挫折を感じるのです。
でも、勝手に同じ世界を共有していると思い込んでいるだけで、全く違う世界を立ち上げているのです。
言うならば、1人が1つの立体コンピューターを立ち上げて、その中で自分だと思う存在を中心に物語を作り上げているようなものなのです。
なので、その画面は誰ともつながっておらず、自分だけがみている画面に過ぎないのです。
ネットがつながってない感じですかね。
私たちは、今まで1つの同じ宇宙を同じ世界を誰も同じようにみえている、ということを疑ってこなかったのです。
ですが、それが大きな間違いで、誰も同じ宇宙、同じ世界を共有していないのです。
その1人ひとりの宇宙が異質であることに気づかず、多様な人間関係のトラブルが起きているのです。
まずは、自分と相手が立ち上げている画面は違うんだ、ということから考えてみるのが重要です。
相手はどんな画面を立ち上げているんだろう、と興味を持てることが相手を知りたいと思う第一歩ではないでしょうか。
同じものを共有していると思ってるから、わかるだろうという「期待」が生まれるのです。
それがわかってもらえないとなったら「裏切られた」と思って腹が立ったり、悲しくなったりするのです。
相手がわかってくれるという無意識の「期待」を愛しているのです。
だから、自分がヒットするストライクゾーンが狭いのです。
無意識深くにある自分のストライクゾーンを知れば、恐ろしく狭いことに気づきますよ。
こんな範囲のものしか受け取れなかったのか!?
とビックリします。
自分のストライクゾーンを知ることは人との関係を良好にする早道です。
正しい診断をしてもらうことをオススメします。