Creative of Zero Space

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存在させている“みえない背景”にスポットを当てて書いていきたいと思います!

リーダーが必ず持つべき『次元上昇した観点』とは

6月も後半に入ってきました。

もう少しで、2018年も半分を過ぎるわけです…

早いですね。

でも、同時に「あの事があったのはまだ今年のことなんだ」と思うくらい濃度の濃さも感じます。

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さて、本ブログでは、前々回までLeadershipをとる中で知るべき大前提「観点の問題」があるということ。そして、その「観点の問題」を知らないばかりに翻弄されていたリーダーとしての苦悩を

『21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題>』と題して、6回に渡り細かくみてきました。

※詳細は各ブログをご覧ください。

 

<観点の6つの対称性の問題>

 

観点の非認知と認知の問題

観点の異質性と同質性の問題

観点の流動性と固定性の問題

観点の他発性と自発性の問題

観点の否定と肯定の問題

観点の不完全性と完全性の問題

 

 

「観点の問題」を知らないばかりにおきていたと思っていたこの問題も「観点の問題」を知れば解決できるのか、と言えば、②~⑥の問題があるので、知るだけは解決できません。

では、この各対称性で板挟みの状態をどのように解決できるのでしょうか。

 

そのヒントとして、毎回書いていたのが、アインシュタイン博士の言葉

『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』

(アインシュタイン150の言葉より)

なのです。

 

 

“その問題をつくりだした同じ意識では解決ができない”とあります。

今私たちが認識できている世界は空間3次元、時間1次元の4次元時空と言われています。

その意識内で創られている問題を解決できる答えはその意識内、つまり私たちが認識可能な4次元時空の中にはないということなのです。

 

そもそも“次元”とは何か、ということですが、次元とは

変化、移動可能な方向性の自由度を指します。

 

0次元(点)

1次元(線)

2次元(面)

3次元(立体)

 

このように次元が上がれば、変化、移動する自由度が上がっているのを感じていただけると思います。

また、次元が上がれば、その前までの次元も含んでいる、ということも重要なポイントです。

3次元になったら、その前の2、1、0次元の移動も可能です。

なので、次元が上がることを通して、自由度が増し、できることが増えていくというイメージです。

 

その次元上昇をどこに起こすのか、と言えば、私たちの“認識”に起こすのです。

 

 

再度、申し上げますが、私たちは3次元(立体)まで認識することが可能です。

今までの観点の問題は、その3次元認識によって生まれた結果です。

その問題を解決するためには、3次元認識では解決することはできないのです。

(もちろん、それ以下の次元でも解決はできませんよ)

 

 

ここから質問です。

では、3次元で生まれた観点の問題を解決するためには、どのように解決していけばよいでしょうか。

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答えは簡単です。

そう。

次元を上げるしかないのです。

次元上昇をするしかないのです。

 

 

 

何の?

 

 

 

“観点”の次元上昇です。

 

 

では、どの方向に?

私たちの脳は3次元の立体までしか認識することができません。

その上の次元を認識するためにはどうしたらよいのでしょうか?

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それは、もう1次元上昇したイメージを得るしかないのです。

 

 

私たち人間が持っている5感覚と脳を使っては、3次元を認識できることが精いっぱいです。

なので、それだけではもう1次元上昇したイメージを獲得するためには不十分なのです。

そこには、新しい感覚をつける必要があります。

 

 

その感覚をつけるために、様々な人間開発がされていることもあるでしょうが、それを個人の感覚のレベルに任せていては、共有することができません。

また、その感覚を持てる人持てない人の格差が生まれてしまいます。

個人の感覚に任せていては、何が正解で何が間違いかわからないまま、多様化されてしまいます。

 

 

そんな抽象的な状態では、今の科学に相手もされません。

誰もが再現可能な状態でないと、科学とは認めてもらえません。それは哲学だと思うのです。

 

 

では、どうしたらよいでしょう? 

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そこにいくには、明確な論理とイメージ、それを共有することのできる『新しい言語』が必要です。

『言語』についてはこちらをご覧ください。

 

 

 

今までにある言語では、“次元上昇した観点”を語ることは無理なのです。

なぜなら、今まで私たちが普段使っている日本語(自然言語)では、形、存在があるものしか表現できないからです。

私たちが新たに持とうとする感覚は、今までのように“形、存在上がない”ものです。

ですから、今までにはない『新しい言語』が必要になります。

 

その『新しい言語』は既に発明されています。

その『言語』1つで、多様な世界を説明することが可能なのです。つまり、汎用性は無限大なのです。

 

 

シンプルな言語。それを【イメージ言語】と言っています。

その言語を持つことが、次元上昇した観点を持つことにもつながります。

 

その世界を語った本があります。

ぜひ、ご覧ください。

「宇宙一美しい奇跡の方式 0=∞=1」

 

 

また、その世界のイメージを多様な道具を使ってわかりやすくお伝えしているセミナーもあります。

ぜひ、ご興味をお持ちいただけたら幸いです。

認識セミナー

 

 

ぜひ、人との関係性をより深く創っていくためにも新しい感覚を持って、人との出会いをしていってほしいと思います。

コミュニケーションもシンプルになりますよ。

『目黒区の5歳児虐待死』を通して考える日本の方向性

連日のニュースで話題になっている5歳児の虐待死について、みなさんはどのように感じられていますか?

このニュースに関する多彩な方の意見も取り上げられているほど、注目されていますね。

mainichi.jp

 

稚拙ながら、保育士の資格を持ち、保育現場に少しですが携わらせていただく身として、やはり、このようなニュースは注視しますし、胸が苦しくなります。

 

事件になってからでは、ましては亡くなってからでは遅くはないでしょうか。

日本はどんどん少子高齢化になっていくなか、未来の日本を創る子どもたちは宝です。

その宝の種をなぜ、大人が握りつぶすことができるのでしょうか。

本当に悔しいです。

 

 

元々、家族がいた香川県から、移住先の東京都に連携していた、ということの経緯をみましたが、どうか、お互いに責任転嫁をしあうことはなく、一歩でもこのような悲惨なニュースが流れない国になるように、今ここから変化していただきたいのです。

 

 

本当は、今までの意識の中で創ってきた問題に対する答えは、その意識の中にはありません。

もし、同じ意識の中に答えがあったのなら、このような身分も力もない子どもが犠牲になることはないからです。

もっと早くに改善策をみつけられ、子どもだけでなく、ご両親も救うことができたはずだからです。

 

 

なので、今までにない、外からの発想を取り入れる勇気をもっていただきたいのです。

どうか、新しい時代に向かう時に、勇気ある日本に戻ってほしいのです。

 

この国はいつからか、チャレンジすることを怖がるようになっています。

新しいことを取り入れることに対して、恐怖心を持っています。

国全体の雰囲気がそうだから、国民一人ひとりがその状態であることは言うまでもないでしょう。

みえない情報に、権力に、雰囲気に、人の目に、恐怖しながら生きているのが私たち現代人ではないでしょうか。

 

 

そんな、みえない世界、力に怯え、本来の人間の良さも引き出せず、都合の良い人が創る世界にこのまま生きていきたいですか?

 

人間の尊厳が踏みにじられ、可能性も伸ばすどころかつぶされる教育しかされていない。

 

何かがおかしい!

何かが変わらなければ!

 

誰しもが無意識に感じている叫びだと私は思っています。

 

 

AIが台頭する時代。

変わらなければならない概念の1つが『人間観』です。

 

根底にある全てがつながっている状態から存在をみた時に、人間一人が誕生できることがどのくらい神秘で、どのくらい神聖なのか。また、何にも比較することができない尊厳そのものであるのか、ということがわかります。

 

それなのに、私たち人間は脳の認識により、全てから切り取られた一部分だけをとって、人間だと思っています。

身体の範囲を人間だと思って、周りの人より細い、太い、背が高い、低いなど外見による変化を創ろうとします。

(今回の事件も5歳の子どもの外見にこだわって食事を与えなかったということもありました)

matome.naver.jp

 

 

人間1人ひとりが尊厳そのもので認識され、尊厳がどんな条件や状況や環境にも侵されることのない社会を創っていきたいと心から思います。

 

併せて、今からの時代に必要な教育とは、新たな人間観を明確に打ち立て、人間がどのくらい偉大で、美しく、素晴らしい存在なのか、ということを教えることであると心の底から思っています。

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“心の時代”と言われるようになって久しくなっている昨今。

世界から認められていた日本の精神性を今この時代に最新の教育として世界に発信していきましょう。

私は世界の見本になる日本を創っていきたいと思っています。

同じ志をお持ちの方、持ちたい方、ぜひ一緒に新しい日本を創っていきたいです。ご連絡ください。お待ちしています。

21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題⑥>

5月も残すところ後1週間を切りましたね。

最近、新年度を迎えたように思いましたが、あれから2か月が過ぎようとしています。

とても濃度が濃く、これを1か月でやったのか、と思うくらいの時間の使い方を経験しています。

時間は固定ではなく、心で延ばしたり縮めたりできることを感じます。

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さて、本タイトル『21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題>』をシリーズとして書いていますが、ラストの対称性の問題となりました。

今までのものとつなげて考えていただけたら整理がしやすいと思います。

 

 

本ブログを書こうと思った背景として、私は、15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修やイベントに携わらせていただいて来ました。

そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学びながら創ってきました。

 

 

そこでみえてきたLeadershipとは、『situation(場)を設定できること』です。

このことについては、今後も整理していこうと思いますが、自らのsituation設定能力が大きく場の成功に影響を与えてきます。

リーダーがその設定が曖昧な状態だったら、曖昧の場ができますし、そこで一緒にプレーするメンバーも翻弄されてしまいます。

明確にその場を規定(situation設定)できたら、思った通りの場ができます。

幸い、イベントやセミナー、研修という参加者のビフォーアフターが明確な違いがみえるため、今回の場の設定が規定できていたのか、曖昧だったのかということが確認できます。

 

 

そのようなsituation設定ができるために、リーダーは大前提として「観点の問題」について知らなければならないのです。

更に、自らの『観点』をわかっておく必要があります。

その上で、メンバーの『観点』がみられたら、設計したsituation通りの現実が忠実に生まれてくれるでしょう。

situation設定能力を鍛えるためには、大前提として「観点の問題」を知ることは必須であり急務です。

 

観点によっておこる問題を整理すると6つの対称性で整理することができます。

それをシリーズ化して、1つひとつ細かくみてきました。

 

 

 <観点の6つの対称性の問題>

 

①観点の非認知と認知の問題

②観点の異質性と同質性の問題

③観点の流動性と固定性の問題

④観点の他発性と自発性の問題

⑤観点の否定と肯定の問題

⑥観点の不完全性と完全性の問題

 

 

そのラストとなる問題⑥「観点の不完全性と完全性の問題」について、本日は考えていきたいと思います。

 

そもそも観点(判断基準)が創られている背景をみた時、情報を処理する脳がそもそも不完全なのです。

そんな不完全な脳を軸にして、私たちは判断する基準を創っていたのです。

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脳が不完全な状態で私たちにsettingされていることは下記の動画、または、NR1Dayセミナーで詳しく知ることができます。

 

動画:ここをクリック

NR1Dayセミナー:ここをクリック

 

そんな状態の脳を基準軸にしていては、正しく物事を判断すること、観察することはできません。

 

 

処理をしている脳が不完全であるので、正しく物事を判断する根拠がなくなってしまうのですが、そのことに気づかずに「完全だ」と思っているとどうでしょう。

他の観点を受け入れることができず、傲慢になってしまいますし、自分が絶対正しいという状態から抜けられませんので、頑固になり人の話が聞けなくなります。

リーダーをしていると無意識に「自分は完全である」と思って、メンバーを無理やり従わせたり、メンバーの観点を変化させようとしたりしてはいないでしょうか。

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その状態で本当にお互いが気持ちよくTeamplayができると思いますか。

ここまで付いてきてくれているメンバーに感謝こそしても決して怒ることはできませんよね。

 

観点は不完全だと思ったら、自分の判断に自信が持てませんし、完全だと思っても傲慢になり人の話がきけません。

リーダーとして、自信のない判断を下すわけにはいきませんし、かと言って、傲慢に押さえつけるような態度をとっていてもメンバーが付いてきてくれないこともあります。

 

不完全でも問題、完全でも問題。

さて、この問題をどのように解決したらいいのでしょうか…

 

 

その答えが、アインシュタイン博士の残した言葉

『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』

(アインシュタイン150の言葉より)

に隠されています。

次回、お伝えしますね。

 

 

今回まで「観点の6つの対称性の問題」について書いてきました。

どっちに向いても問題は解決しない、常に板挟みの状態。

 

実は身近で頻繁に起こっているのがこの観点の問題です。

リーダーの立場を取る人なら、必ず知るべきことです。

今からの時代、誰もがLeadershipを発揮できる状態になることが必要な時代です。

独立した選択意思を持って、判断することが求められる時代だからです。

誰かに従う、誰かを従わせる。

そんな生き方をするのが人間ではありません。

 

AIが台頭する時代、人間の尊厳性を回復しなければならない時代です。

尊厳とは、比較不可能な世界です。唯一無二の存在として、お互いを認め合う、そんな時代が間もなく来ます。

ですから、この「観点の問題」は誰もが知るべきこととして周知されていかなければならない項目となります。

「観点の問題」を一早く知りたい方は、こちらのセミナーをお勧めいたします。

↓↓こちらのセミナー↓↓

NR1Dayセミナー | NR JAPAN株式会社 -認識が世界を変える-

 

共に21世紀のLeadershipについて考えていきましょう。

21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題⑤>

急に夏日のような天気が続いていましたが、たまに降る雨が一気に気温を下げます。

私たちを取り囲む環境にはたくさんの“自然のメカニズム”が隠れて、人間に本来の姿を伝えようとしているのを感じます。

環境からのメッセージを受け取ることができる感覚を持ち合わせていますか?

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本タイトル『21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題>』をシリーズとして書いていますが、残すところ後2つの対称性の問題となりました。

今回のテーマも一緒に考えていけたらうれしいです。

 

 

本ブログの背景として、私は、15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修やイベントに携わらせていただいて来ました。

そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学びながら創ってきました。

 

リーダーとして一番うれしく、達成感を感じることができる時は、『メンバーが楽しんでいる』のを感じられる時です。

その場を創るメンバーが楽しく、達成感を共有できた場は、間違いなくそこに参加された方の満足度も高く、よい結果を残せます。

 

その結果を得られることは、終わらないとわからないのか、と言えばそうではありません。

実は、始まりに全てがあるのです。

『始まりに無いものは、終わりにも無い』のです。

どのような“始まり”を創るのかがとても重要なのです。

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そのようなメンバーの集中を創るためには、リーダーは大前提として「観点の問題」について知らなければならないのです。

その“大前提”を知らないばかりに翻弄されてしまうリーダーの苦悩があります。

リーダーの苦悩だけでなく、知らずにメンバーのやりがいやMotivationも奪ってしまう結果になってしまうのです。

それがどのようなことなのか、またそこからどのように解決していくのかという方向性までを書いていきます。

 

コミュニケーションをとること、Teamplayをすることで起こる、摩擦や衝突、分かり合えない苦しみ、リーダーが感じる孤独や辛さ等、それらが生まれる背景にあるのが「観点」です。

そこには、常に対称となる矛盾がはらんでいるのです。

それを整理すると以下のようになります。

 

 

 <観点の6つの対称性の問題>

 

①観点の非認知と認知の問題

②観点の異質性と同質性の問題

③観点の流動性と固定性の問題

④観点の他発性と自発性の問題

⑤観点の否定と肯定の問題

⑥観点の不完全性と完全性の問題

 

 

 

今日はその中の⑤「観点の否定と肯定の問題」について書いていきます。

 

相手の観点が自分と違う。

そんなことはよくある話です。

その時に、相手の観点に対してどのような対応をするのか、というのが今回のテーマでもあります。

 

相手の観点が自分とは違うからと言って「それ、違うよ」と否定します。

そうすると、相手はどんな反応をすると思いますか?

シンプルに表現すれば、「何でよ!!」と言って怒りますよね。

相手は怒って反発します。

これ、実は一番よくあるコミュニケーションではないですか?

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特に、リーダーがメンバーに対して無意識でやっていたりするのが“否定”ではないですか。

明確に「違う」と言っていなくても、相手を受け入れず違う言葉を並べて、理路整然と話したりするのを聞くと、「否定された」と感じてしまいます。

 

逆に、リーダーに対して、「でも、それって~」なんて言われたら“ムカ”っとしたりしていないですか。

“しかし”、“でも”、“だけど”に続く言葉は、否定の内容になってしまいますよね。

 

このような言葉を使わないようにしましょう、ということを書かれているものも多くありますが、そこに対して使わずに、相手にそれを「NO」であることを伝えることは教えられていないものがほとんどです。

 

 

では、相手に良いイメージを持たれないからと言って否定ではなく、肯定したらどうなると思いますか。

「はい、そうですね」と言ったら、相手は、“納得”“同意”してくれた、と思います。

そう言ったら最後です。

相手の観点に従うしかなくなるのです。

そこから何か言おうものなら、「そうですね、と言ったよね?」となってしまいます。

そうなるとその先の話は発展しません。

そうなると進化が生まれないのです。

進化・発展していくのは、観点が重なりあって、新しいものが生まれていきます。

最初の「YESかNO」でその話の発展性は決まってしまうのです。

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受け入れた後、自分の観点を伝えることができるくらいの信頼がある状態ならいいのですが、相手が上司であったりしたら、なかなかそうはいきません。

また、組織を背負って、国を背負っての交渉となれば、なおさらです。

最初の一声が命取りになってしまいます。

 

 

観点を否定してもダメ。肯定してもダメ。

どうすればこの問題を解決することができるのでしょうか…

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その答えを導くヒントは、アインシュタイン博士の残した言葉

『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』

(アインシュタイン150の言葉より)

にありますよ。

 

もうすぐでその答えとなる方向性をお話しますね。

 

 

今回は、⑤観点の否定と肯定の問題について書いてきました。

 

実は身近で頻繁に起こっている観点の問題。

いつもスッキリ仕事ができない。

楽しくコミュニケーションできない。

ワクワクTeamplayできない。

そのように感じる方は、まず、観点の問題について知ることから始めませんか。

 

 

AIが多角的な膨大な情報知識を携えて、判断ができる時代になります。

そのような時代に人間は何をもってAIに勝ることができると言い切れますか。

どんな方法をもって、Leadershipをとっていきますか。

今までのやり方では、人間はAIに負けてしまいます。

今までとは違うことを知り、実践していかなければならないくらい、人間が今まで感じたことがない時代がきています。

 

まずは、『人間を知る』という意味でも「観点の問題」が知るべき必須項目として挙げられるようになってくると私は確信しています。

少しでも思い当たる節があれば、ぜひ「観点の問題」について考えていきましょう。

人間関係で困っている人のお役に立ちたいと思っています。

 

次回、最後の問題について書いていきたいと思います。

21世紀のLeadershipを共に創っていきましょう。

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21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題④>

新緑の美しい季節になりましたね。

とても心が穏やかになれる季節でもありますね。

毎日、いかがお過ごしでしょうか。

 

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シリーズとして書いている本内容ですが、残り3つの対称性の問題となりました。

一緒に考えていけたらと思います。

 

 

本テーマの背景として、私は、15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修やイベントに携わらせていただいて来ました。

そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学んで創ってきました。

 

その中でも、Leadershipをとるということは、メンバーの自主性を持たせること、みんながLeadershipを取れる状態にできるかということだと思っています。

1人のLeadershipに依存する形ではよいものは創れません。

人間にしかできないCreativeを、いかに集団知能を使って創り上げていけるか、その楽しみを関わる全員で共有できるかに尽きると思っています。

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そのためには、リーダーの知るべきことの大前提が「観点の問題」についてです。

その“大前提”を知らないばかりに翻弄されてしまうリーダーの苦悩があります。

それがどんなことなのか、またそこからどのように解決していくのかという方向性までを書いています。

 

 

コミュニケーションをとること、Teamplayをすることで起こる、摩擦や衝突、分かり合えない苦しみ、リーダーが感じる孤独や辛さ等、それらが生まれる背景にあるのが「観点」です。

そこには、常に対称となる矛盾がはらんでいるのです。

それを整理すると以下のようになります。

 

 

 <観点の6つの対称性の問題>

 

①観点の非認知と認知の問題

②観点の異質性と同質性の問題

③観点の流動性と固定性の問題

④観点の他発性と自発性の問題

⑤観点の否定と肯定の問題

⑥観点の不完全性と完全性の問題

 

 

 

今日はその中の④「観点の他発性と自発性の問題」について書いていきます。

 

観点(判断基準)が創られる背景をみれば、ほとんどの場合、外から創られるのです。

不思議に感じるかもしれませんが、自分から創った人はほとんどいないのです。

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観点(判断基準)がどのように創られているのか、ということを簡潔に説明すると、生まれた時の環境となる時代や社会、習慣や教育、それだけでなく、関わる人(一番最初に出会う人は両親ですよね)、一緒に遊ぶ人等の情報を食べて、正しいこと、怒られないこと、褒められること、喜ばれること…等を判断していきます。

両親からの“良いこと、悪いこと”“褒められること、怒られること”という判断で物事を観察して、自分の判断基準を構築していくことが多いのではないでしょうか。

 

 

例えば、挨拶が重要であるという価値基準を持っている母親に育てられたとします。

毎日のように母親から「人に会ったら笑顔で挨拶するのよ」と言われて育ったとします。

その中には、「人に会ったら“笑顔”で“挨拶する”こと」が〇(良いこと)「人に会って挨拶しないこと」「挨拶しても笑顔ではないこと」が×(悪いこと)という意味合いが含まれていきます。

子どもからみたら、「人に会ったら“笑顔”で“挨拶する”」ということをやっていく中で、「これでいいのかな」「あってるかな」と母親の顔色をみて正解を掴んでいきます。

ですから、母親の目線が優位になって、母親の価値基準を覚えて生きます。

物心がついたころには「人に会ったら笑顔で挨拶すること」がその人には当然のことになっています。

当然すぎて、疑うこともありません。

疑うのは、「笑顔で挨拶しない人」です。

 

 

このように観点(判断基準)は、脳が柔らかい子どもの時から周りの環境によって創られていきます。

自分でも自覚がない状態である事象と出会ったら、自然に結論が出てくる因果論を構築しているのです。

なので、実は自分で選択しているということはなく、誰かが創った観点(判断基準)を持って、人間はいきているのです。

これでは、自主性、主体性、自由選択意思も持てない人間になってしまいます。

自分で選択したものではないので、どこか無意識で自信を持てないでいます。

 

会社でもいないでしょうか。

言われたことはきっちりこなすけど、「自分で考えてやってみて」と言われたら何をどのように考えて、何をしたらいいのかわからず、動けなくなってしまうという人。

自由な発想が欲しいのに、正解を求めて、リーダーの答えを待ってしまう人。

指示がないと何もできない人。

 

 

日本の教育自体が、自由な発想ができるようなDiscussionをする時間よりも内容を詰め込むことで精一杯で、答えを導く方法や答えを探すことを教えることが中心になっているので、その教育自体も主体性を育てることは難しいのです。

 

では、自分で観点を創れないことが問題だとして、自らが新しく観点を構築できたら問題は解決するのか、といえば答えは『NO』です。

その時代や社会、組織にとって「それは当然こうだろう」という因果論や決定論、当為論が出来上がっている状態で、新たな観点を共有することは困難だからです。

今までにない観点、考え方はそう簡単に受け入れられるものではありません。

それにより、孤独、疎外、時には糾弾や弾圧、迫害をされることもあるのです。

 

歴史をみても、時代を大きく変えた時にはいつも今までの常識の枠に囚われない発想や常識を破壊する発見がありました。

しかしながら、その発想をした人や発見をした人は、大概は猛烈なバッシングを受けその時々の法を使って裁かれることが多いのです。

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リーダーにとっては、後者の方が多いかもしれませんね。

自らの方法を開発し、それらをメンバーに共有しようとしても容易ではない、という経験をされた方は多いのではないのでしょうか。

結果、相手に合わせるか、無理やり言う通りにさせるか、相手を否定して落ち込ませてしまうか…

仕事の内容よりもメンバーのモチベーション管理に疲弊していくことが多いのではないでしょうか。

 

受動的であっても能動的であっても問題は解決されないのです。

 

どうしたらいいのでしょうね…

 

 

 

その答えを導くヒントは、アインシュタイン博士の残した言葉

『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』

(アインシュタイン150の言葉より)

ですよ。

 

もうすぐでその答えとなる方向性をお話しますね。

 

 

今回は、④観点の他発性と自発性の問題について書いてきました。

同じ次元の観方では、問題を解決することは不可能です。

ですが、そのことに気づかなければ何も始まりません。

 

Leadershipをとる立場なら、必ず知らなければならない「観点の問題」がこれからの時代の常識になっていくとなっていくと私は確信しています。

なぜなら、今までの観点で生み出された問題が今の時代に充満しているからです。

 

少しでも思い当たる節があれば、ぜひ「観点の問題」について考えてみてください。

人間関係で困っている人のお役に立ちたいと思っています。

 

次回以降もこの<観点の6つの対称性の問題>について書いていきたいと思います。

21世紀のLeadershipを共に創っていきましょう。

21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題③>

GWも終わり、通常運転の日常に戻られたころでしょうか。

どのような休暇をお過ごしになりましたか。

ワクワクの日常になれる時間の使い方ができましたか。

 

ちなみに私は、濃度の濃い1か月を過ごすことができ、これが1か月の中にあったのか、と思うくらい充実した1か月となりました。

ここから楽しんで仕事に集中したいと思っております。

 

ちなみに、今回も1週間にも及ぶ研修のスタッフとして、このGWは韓国に行っておりました。

とても1週間とは思えない濃度で、でも終わってみたらあっという間で、とてもとても充実した毎日でした。

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私は今まで15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修、イベントに携わらせていただいて来ました。

そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学んで創ってきました。

 

以前、一般的にリーダーに必要とされる「決断力」を養う前に、Leadershipをとるためには、“大前提”として知るべきことがある、ということを書きました。

creative-field.hatenadiary.com

 

前々回から、その“大前提”を知らないばかりに翻弄されてしまうリーダーの苦悩から、どのようにそれを解決できるのか、ということをシリーズにして書いていています。

 

その“大前提”

Leadershipをとる上で、これからの時代、知らなければならない必須項目となるのが、

「観点(判断基準)の問題」

です。

このことに気づかずにとってきたLeadershipは大変だったと思います。

 

・方向性を示したら、メンバーのMotivationが下がって、ケアすることが大変だった。

・決定事項を共有したら、反対意見が出て、まとまらなかった。

・言われたことをやることはできるが、新しいアイデアや意見を求めても出てこない。

・年齢・世代が違いすぎて、考えていることがわからない。

・マニュアルがないと仕事ができない。自分で考えて実践できない。

・自分の意見に固執して、こちらの意図を聞いてもらえない。

等々

 

何かしら心当たりはあるのではないでしょうか?

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年齢・世代でも大きく当然とされていることが変わってきます。

そこからくる意見の食い違い、考え方の大きな相違が生まれてきます。

だからと言って、「年齢・世代が違うから一緒に仕事はできません」とは言えませんよね。

むしろ、育てていかなければなりません。

本人の主体性、能動性、やる気からくる育成が必要になります。

 

実は、人と人とのコミュニケーションやTeamplayには矛盾が溢れているのです。

それが生まれる背景に気づけるかどうかで大きく変わってきます。

 

それが、Leadershipをとるためには必須条件となる「観点の問題」を知ることなのです。

実は、その観点があるというだけで、起こる問題のパターンがあるのです。

 

そのことを整理すると次のように言うことができます。

 

<観点の6つの対称性の問題>

①観点の非認知と認知の問題

②観点の異質性と同質性の問題

③観点の流動性と固定性の問題

④観点の他発性と自発性の問題

⑤観点の否定と肯定の問題

⑥観点の完全性と不完全性の問題

 

 

 

今日は、その中の③「観点の流動性と固定性」について、書いていこうと思います。

 

まず、観点の流動性というのは、人の観点に合わせて自分の観点を移動させてしまうことです。

Aさんが発したことに「なるほど、それもいいね」と思ったら、Bさんが話し始めたことに「確かにそれもあるよね」とみんなの観点に流されてしまう人いませんか?

そうなると何が問題となるのでしょうか?

人の観点に合わせてしまうので、自分が何を考えて感じているのかわからなくなってしまいます。

それによって、主体性がなくなり、自分がわからなく、みえなくなってしまいます。

日本は昔から「長いものには巻かれよ」という言葉があるように権力や勢力のあるものに対して、敵対するのではなく、傘下に入って従う方がいいという処世術として言われていることが多いですが、それが無意識に浸透しているような雰囲気があります。

表面上、人とうまくいっているようにみえますが、陰では「八方美人」と言われたりしていませんか?

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今の時代、果たして「長いものに巻かれろ」の精神でうまく生き抜くことができるのでしょうか。

AIが台頭する時代です。

今まで人間よりも優れた知性をもつ存在に出会ったことがなかった人間にとって、今までの時代にうまくいくことができた権力保持者や巨大勢力の傘下に入り、成功の道を収めることができるとは私は思いません。

現に、毎日のニュースの中でも大手企業の名前を聞くことが増えたのも昨今のできごとではないでしょうか。

リーダーとなるなら、なおのこと人の意見に振り回され過ぎてはメンバーがどうしていいのかわからなくなりますし、まとまらなくなります。

 

 

では、周りに合わせて観点を移動することが問題になるなら、周りに合わせることはしないで、固定したら問題は解決できるのでしょうか。

どう考えてもその形で問題解決できそうにはありませんよね?

 

Leadershipをとる際、困ることの1つとしてメンバーが自分の主義主張に固執して、こちらの意図を理解してもらえないということがありませんか。

気づいたら『何度言ったらわかるんだ!』という言葉が出てしまってはいないでしょうか。

相手が自分の観点を持って人の話を聞くので、どれだけ集中して話を聞いていると思っても自分が解析した通りに動いてしまうのです。

その結果、いつも仕上げてくるものはこちらが欲しいものとは違うものとなり、上記の言葉『何度言ったら…』がつい口を突いてしまう結果になってしまいます。

だからと言って、相手に変化を要求するものとも違います。

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逆にリーダー側が自分の観点に固定しているケースも多いのです。

気づいていますか?

 

今までやっていたこのやり方が一番効率いいから。

今までのリーダーがこの流れをやってきたから。

自分がやったこれが…

観点が固定してしまうと、全てがマンネリでみえます。

それによって、メンバーに対して「こいつはこういう奴だから」等決めつけて出会っていませんか?

リーダーが固定してメンバーをみることによって、みんなの可能性、能力を開花できず、変わらない「できない社員」にしてしまっているのです。

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人材育成において、一番解除したいフィルターが「観点固定」の問題かもしれません。

それを根本から解決するためには、人間が生まれた時から持っている「脳の機能」を知らなければなりません。

なぜなら、脳の機能に一部が「観点固定」の問題を創っているからです。

 

観点や意見がコロコロ変わってしまうことも問題です。

だからと言って、観点を固定してしまうことももっと問題です。

どっちにもなれる、どっちにも付かない、柔軟な観点を持つためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

ヒントは、アインシュタイン博士の残した言葉

『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません』
(アインシュタイン150の言葉より)

ですよ。

 

更に、次回以降も「観点の6つの対称性の問題」について深めていきましょう。

 

今回は、③観点の流動性と固定性の問題についてかいてきました。

 

AIが台頭する時代。

Leadershipをとる人だけでなく、この時代を生きる人間には絶対に知らなければならないことが「観点の問題」であると強く思っています。

その中でもLeadershipをとる人には知るべきことの「大前提」であると思っています。

 

自由な観点を手に入れて、チームプレーを楽しみながら仕事をしていきましょう。

21世紀のリーダーが知るべき必須事項<観点の6つの対称性の問題②>

新年度が始まり、1か月が過ぎますね。

やっと慣れてきたと思ったら、長期の休み。

ここからエンジンあげて行こう、と思った矢先、お休み。

やっと、1か月過ぎた…

時間の感じ方は相対的であることを感じる出来事の一つですね。

 

ちなみに私は、濃度の濃い1か月を過ごすことができ、これが1か月の中にあったのか、と思うくらい充実した1か月となりました。

 

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15年近く、研修やセミナーの運営責任者として、多くのセミナーや研修やイベントに携わらせていただいて来ました。

 

そこで、イベントやセミナーの規模や研修の形態によって、様々なLeadershipを学んで創ってきました。

 

前回は、一般的にリーダーに必要とされる「決断力」を養う前に、Leadershipをとるためには、“大前提”として知るべきことがある、ということを書きました。

 

今回からは、シリーズに分けて、その“大前提”を知らないばかりに翻弄されてしまうリーダーの苦悩から、どのようにそれを解決できるのか、の方向性までを書いていきたいと思います。

 

 

Leadershipをとる上で、これからの時代、知らなければならない必須項目となるのが、

「観点(判断基準)の問題」

です。

このことに気づかずにとってきたLeadershipは大変だったと思います。

 

・方向性を示したら、メンバーのMotivationが下がって、ケアすることが大変だった。

・決定事項を共有したら、反対意見が出て、まとまらなかった。

・言われたことはやることはできるが、新しいアイデアや意見を求めても出てこない。

・年齢・世代が違いすぎて、考えていることがわからない。

・マニュアルがないと仕事ができない。自分で考えて実践できない。

・自分の意見に固執して、こちらの意図を聞いてもらえない。

など

何かしら心当たりはあるのではないでしょうか?

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年齢・世代でも大きく当然とされていることが変わってきます。

そこからくる意見の食い違い、考え方の大きな相違が生まれてきます。

だからと言って、「年齢・世代が違うから一緒に仕事はできません」とは言えませんよね。

むしろ、育てていかなければなりません。

本人の主体性、能動性、やる気からくる育成が必要になります。

 

実は、人と人とのコミュニケーションやTeamplayには矛盾が溢れているのです。

それが生まれる背景に気づけるかどうかで大きく変わってきます。

 

それが、Leadershipには必須条件となる「観点の問題」を知ることなのです。

実は、その観点があるというだけで、起こる問題のパターンがあるのです。

 

そのことを整理すると次のように言うことができます。

 

 

<観点の6つの対称性の問題>

①観点の非認知と認知の問題

②観点の異質性と同質性の問題

③観点の流動性と固定性の問題

④観点の他発性と自発性の問題

⑤観点の否定と肯定の問題

⑥観点の不完全性と完全性の問題

 

 

 

今日は、その中の②「観点の異質性と同質性の問題」について、書いていこうと思います。

Leadershipをとる際に、一番多く起こる問題は「異質性と同質性」の板挟みではないでしょうか。

みんな持っている観点は違います。

それによって、意見の食い違いや考えの相違が生まれます。そこでどちらの意見が正しいのか、優位なのかを図ってしまいます。

それによる衝突を解決しようとして、1つの観点に合わせるようにするのです。

今までの歴史はこの問題をなんとか解決しようとしてきた歴史であるとも言うことができます。

昔は、王様の権力によって、暴力を使って恐怖を与えながら、王様の観点に合わせるようにしてきました。

民主主義革命から、個人主義に入ってきた時代では、財力によって、バラバラの観点に秩序を持たせようとしてきましたし、法律などルールを創って従うようにさせてきました。

現代、財力や軍事力では秩序を保つやり方では通用しない時代になってきています。

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なぜならば、インターネットで世界中とつながることができるようになり、いろんな人の意見が自分の意志で手に入るようになっています。

自分の興味があるコミュニティに入れば、自分だけの意見が間違っていないと思えることもあります。

手に入れられる知識量にも差が生まれてきます。

欲しい時に欲しいだけ知識を得ることができます。

それがネット時代の大きな変化になるのではないでしょうか。

 

また、VRなどの拡張現実が人間の考えの範囲を狂わせていることも視野に入れなければならないでしょう。

そんな一瞬で現実を離れることができる世界が生まれて、現実空間にしか適用できないもので、秩序を創っていくことは不可能に近い時代になっているのではないでしょうか。

 

今の時代にLeadershipをとる人は今までのやり方では全く歯が立たない、そんな新しい時代環境になってきていることも同時に考えていく必要があるのです。

人間が住む環境、社会、海が変われば、人間の生き方、人間の在り方が一気に変わってしまいます。

目の前の人間だけをみていて、人が理解できるほど単純な世界ではないのです。

 

少し、横道にそれましたが…

そのバラバラの観点に振り回されて、ストレスやプレッシャーも蓄積されている方もいるかもしれません。

バラバラだから問題を創ると思って、1つの観点に従うように同じにさせても問題は解決しません。

ロボットの様に画一化されてしまいますし、独裁的なリーダーになってしまうからです。

何よりも個性がつぶされてしまいます。

リーダーが決断を下すための材料の供給がなくなってしまうのもこの同質性の問題からです。

その人の持っている観点はその人からしかみえないのです。

無限大の意見が欲しい時には、1人ひとりの観点が宝です。

その観点を一緒にしてしまうというのは、何よりも問題です。

なぜ、そんな観点を生み出すようになっているのか、の背景を知れば、同一にしようとするLeadershipにはならないはずです。

 

観点の異質性と同質性の問題。

どちらに傾いても問題解決にはなりません。

 

ヒントは、アインシュタイン博士の残した言葉

いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません
(アインシュタイン150の言葉より)

にあります。

 

今回は、②観点の異質性と同質性の問題について書いてきました。

Leadershipをとる場面以外にも思い当たる節があるのではないでしょうか。

 

今からの時代、どんなことをするのにもこの「観点」については知るべきことの必須項目になってくるくらい重要な要素を持っています。

気づいた今から、ぜひ知ってみてください。

絶対に「知らなければよかった」ということにはなりませんので。

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次回以降もこの<観点の6つの対称性の問題>について書いていきたいと思います。

新しいLeadershipについて一緒に考えていきましょう。